予防接種を行う理由
赤ちゃんや幼児は病気に対する抵抗力が未熟です。母親から授かった免疫(抵抗力)も生後数か月が経過すれば弱まってきます。そうすると赤ちゃんの体は病気(感染症)にかかりやすくなってしまいます。病気にかかってしまうと、重い後遺症が残ったり、生命の危険にさらされたりすることもあります。ここで必要になってくるのが、病原体(ウイルスや細菌)に対する免疫をつくり出すワクチンの接種、つまり予防接種です。
予防接種は病気(感染症)にかからないよう、またたとえかかっても症状がひどくならないように実施します。一般的には生後約2か月がワクチンデビューのタイミングです。
当クリニックでは、お子様の予防接種を行っております。
電話やホームページ(iTICKET順番予約システム)にてご予約が可能です。
「個別ワクチンスケジュール」を計画
現在、たくさんの予防接種があり、スケジュールも複雑化しております。「どれを接種したらよいのか?」と戸惑われる保護者の方が少なくないと思います。その場合はぜひご相談ください。お子様一人一人の「個別ワクチンスケジュール」を相談して計画いたします。
お持ちいただくもの
- 1予防接種予診票
- 2母子健康手帳
- 3健康保険証
- 4小児医療証
- 5診察券(お持ちの方)など
万一の副反応に備えて、接種後15分程度はクリニック内で観察をいたします。接種当日はお風呂などいつも通りの生活をしても構いません。接種後、体調の変化が見られた場合には、すぐに医師にご相談ください。
定期接種と任意接種
予防接種には、下記のように「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。
定期接種
国が「一定の年齢になったら受けるように努めなければいけない」(接種の勧奨)と規定しているワクチンです。
接種費用は対象年齢内・規定回数内であれば、基本的に公費で負担されます(対象年齢や規定回数を超えたり、指定の医療機関以外で受けたりした場合の接種費用は、全額自己負担となります)。
- BCG
- ヒブワクチン
- 小児肺炎球菌ワクチン
- 四種混合ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- 水痘ワクチン
- MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
- 不活化ポリオワクチン
- 二種混合ワクチン
- 日本脳炎ワクチン
- 子宮頸がんワクチン
- ロタウイルスワクチン
B型肝炎ワクチンの定期接種は平成28年4月1日以降に生まれたお子様が対象になります。また1歳を過ぎると任意接種になります。
任意接種
定期接種以外の予防接種です。「任意」とは、受けなくても良いような予防接種といった意味合いではなく、どれも大切なものばかりです。費用は基本的に自費になりますが、それでもやはり接種を受けられるよう、お勧めいたします。
- おたふくかぜワクチン
- B型肝炎ワクチン
- A型肝炎ワクチン
- インフルエンザワクチン
上記以外のワクチンについても、ご相談ください。
通常の接種時期に「接種もれ」があっても、それよりも上の年齢で接種できる場合があります。「まったく接種していない」「必要な回数を終わらせていない」など場合にはケースにより接種の回数や時期が変わることもあります。母子健康手帳をご持参の上一度ご来院頂き、ご相談ください。
集団生活に入る前に
保育園や幼稚園などの「集団生活」に入ると、ウイルスや細菌に接する機会がとても増えます。
入園前には、お子様の接種状況を確認し直し、定期接種の「接種もれ」がないかどうか、「任意接種」についても可能な範囲で受けておくと良いと思います。